インテンシティ その2 [サッカー]
インテンシティとは、相手からボールを奪い、ボールを保持し、ゴールを奪うという強い「意志」のことだ。
ビエルサはその「意志」に「欲求」と「欲望」を加えている。
彼は90分間、ボールを保持し、取られたらすぐ取り返すという意志を継続するよう、選手を洗脳し続ける。
それがサッカーだという「虚像」を現実化しようとしている。
虚像というのは、つまり現実的ではないからだ。
それをやると怪我をするし、少なくともシーズンを通して体力がもたない。
ペップはその「虚像」を、現実的に実現しやすいようにアレンジしている。
それがペップの監督としての成功につながっている。
言い換えると、ビエルサの失敗に基づいて、ペップは成功している、という側面がある。
インテンシティ その1 [サッカー]
近年のバルサにはインテンシティが欠けていると言われている。
2020/8/15のCLバイエルン戦(2-8敗北)後のフレンキー・デ・ヨングでさえそう発言している。
「彼らが早々に先制したけど同点に戻せたし2つの決定機もあったから、最初の15分から20分はバイエルンに勝てると信じていた。最初はそうだったんだよ。でも、彼らは僕らよりもはるかに優れていた。才能の問題ではなく、インテンシティと運動量の問題だと思う。それらのことを変えないといけない」
しかし、インテンシティとは何か、定義はどうなっているだろうか。
スタミナがあって沢山走り、強く相手に当たることがインテンシティだと勘違いしていないだろうか。
90分間、相手の動きを封じ、走り続ける体力をインテンシティだと勘違いしていないだろうか。