メモ。
生/死の対立の複雑化としての生き延びについて述べるあらゆることは、私にあっては、生の無条件的肯定に発しています[…]。それは、死よりも生きることの、すなわち生き延びることのほうを好む生者の肯定です。というのも、生き延びとはたんに残存するもののことではなく、可能な限り強烈な生のことですから。幸福と快楽の瞬間ほど、私が死ぬことの必然性に取り憑かれることはけっしてありません。享楽することと、迫る死を思い悲嘆に暮れて泣くこと、私にとってそれは同じことです。
(『生きることを学ぶ、終に』P64 無神論P66)