メモ8さんがお亡くなりになった。
先日追悼の会に参加した。
彼が
小説を書くというのは把握していたが、その会で、公開していたと知る。
さっそく入手し、「らしさ」満開の文章を楽しく読んだ。
いや「楽しく」というのはウソか。
少し凝った構成の私小説は、しかし川が流れるように読める。
書くことにこだわり、魂を梳ることで紡がれた文章は、さまざまなものを伴いながらこちらの心の奥底にまで伝わってきて、重い。
そして、重いものをしたがえ日々を送っているうちに、それはきっとなにか別のものへ変化(へんげ)していくだろう。
喪に服すとは、そういうことだとおもう。