西洋哲学
オレたちが西洋哲学に踏み込むとき、彼らはオレたちが哲学のなかにいることを認めない。
それは「一神教の強い影響のないところに哲学はない」という強い主張というか前提があるからだ。
で、たぶん、精神分析でも同じような前提があるものと推測する。
でなければ、日本人に精神分析は不要だ、というような安易で暴力的な発言が出てくるはずがない。
神は真
西洋人がその長い歴史を経て理解し経験している、「神は真だ」と「神は死んだ」との間にある深い断裂を、オレたちは経験することができない。
21世紀になってもなお、「神は不死だ」という根強い議論が西洋で続くことを考えると、その外部にいるオレたちは潜在的な無神論というか、アナーキズムの文化のなかにいる、と自覚せざるをえない。