ティキ・タカ再び
ティキ・タカとは目的ではない。
点を奪われないための手段でもない。
ゴールを奪うことを目的とした手段だ。
パスを回すことだけがティキ・タカだと思っているならば、それは誤りだ。
ビエルサ [サッカー]
オレはバルサファンだが、ペップの関係でビエルサのファンでもある。
といってもオレが把握している戦術的な概念は単純だ。
守備は、バスケで言うところの、オールコート・マン・ツー・マン(もちろんそう簡単ではないが、そんなイメージ)。
攻撃はいくつかの(どころか無数にある)パターン化されたものを練習し、試合での実行精度を上げていくというものだ。
パターンは相手チームの特徴とトレンドを、監督の指向を踏まえて選択することになる。
で、そのパターンの素は日々の世界中の試合観戦の中から「発掘」され続ける。
要するに理論上、攻撃パターンは無限で、しかも日々更新されていく。
これがビエルサの狂気と呼ばれるものの正体だ。
つーかペップはもちろんそうだし、「ベンゲルノート」を読む限りではベンゲルにも似たようなところがある。
いずれにせよ、体力を競う、ボックス・トゥ・ボックスを求めるようなサッカーではなく、サッカーをテクニカルでスペクタクルなスポーツと捉えているからこそ、求道的に情熱を傾けていけるのだろう。
ビエルサのビエルサたるゆえんは、メガクラブには近寄らず、勝利に飢えた街のクラブで結果を出すことだ。
彼は2018年からリーズを率いて、チームを一部へ昇格させた。