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自己の維持 [メモ]


 メモ。

 リンパ球の多くは寿命の短い細胞で、数十日しか生きない。稀には何十年も生き延びる長命のリンパ球が存在し、それが記憶を担っているとされている。しかし、通常のリンパ球は、一日に百億個の割合で死んでいく。すなわち免疫細胞のうち0.5%は毎日入れ替わる。一秒間に百万個ずつ死んでいく勘定だ。

 免疫系の正常な活動を維持するためには、毎日同じ数のリンパ球が作り出されなければならない。そのサプライは、すでに存在する細胞の分裂によるほかに、常時骨髄にひそんでいる造血幹細胞が、複雑な分化の過程を通ってTおよびB細胞に分化することによって行なわれる。

 いかなる細胞が死んだのか、また死ぬ予定にあるのか、ということを知るすべもなく、胸腺は異なった機能、そして異なった認識能力を持つ細胞を新たに作り出し、送り続ける。こうして、「自己」以外のあらゆるものを相手にできるはずの反応の多様性を作り出し、そのレパートリーを維持するわけだ。B細胞のほうもまた、ランダムなV・D・C遺伝子の組換えによって、新たな反応予備軍を送り出してくる。それらの細胞は、もともとあった「自己」を大きく変更させることもなく「自己」の戦列に加わり、その時点での「私」の一部となる。

(『意味論』P113)






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不死と可死


 もしオレが不死なら、すべての問題を先送りしてしまうだろう。

 だって時間は無限にあるのだから。

 若いときの発想に似ている。

 しかし、だんだんと先が見えてくると、身近な問題のいくつかを解決しようと努力する。

 それは自然なことだ。

 先の短い人に経営の最終責任を負わせる意味は、そこにしかない。

 ジジイが元気でなればいけない理由は、もしかして、それだけかも。




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