精神分析の知 その1
精神分析にとって「何を知っているか」は問題ではない。
知は、主に大学のディスクールに属するが、それでは精神分析にとって知とは何か。
それは、知の反対側で起こっていることから推測できる。
それが話すところで、それは享楽する。
そして、それは何も知らない。
(アンコール 訳 P186)
性関係
性関係はない。
より正確に言うと、(心の世界では)性関係はなかった、と言うべきか。
男性だ女性だとミレールの師の公式と遊んでいても仕方がない。
まず、ヒトは話す存在としてヒトと出会う。
そして、シニフィアンとはすぐれて見せかけのものだ。
つまり、象徴界の欠如と現実界の穴(の周囲)にいったい何ができるというのだ。
もちろん何もできない。
それだけで性関係はないと言える。