ジジェクはこう読め その2
とりあえず、読み方のコツとしては、(1)それは欲望の限界の話か? (2)それとも欲動の話か? を考えると良い。
ジジェクは時々この二つを混同しながら・・・突然語り出す。
というか、そもそも「欲望と欲動の違い」はラカンの思想なので馴染みが薄い人もいるだろう。
しかしながら、この違いはジジェクを読む際には実に重要だ、というより、あまりにも重要過ぎて、オレには説明できないくらいだ。
精神分析を語るときには、さらに加えて、欲求、要求、欲望、欲動という四局面が重要になるんだが、ジジェクのような哲学の場合、「欲望と欲動の違い」でほぼ充分だ。
ジジェクはこう読め その1
パラパラと『ラカンはこう読め』を読んでいたら、これはトンデモナク難解な本だということに気付いた。
つまり、オレはジジェク節(ついでに言うとラカン節)に慣れているので、多少ぶっ飛んでいても、伏線が「まーそのうち回収されるでしょ」と楽観的に読んでしまう。
しかしながら伏線の回収は、驚くべきことに3度目くらいの読書によって為される。
ということに、ついさっき気づいた。