バルサが今のバイエルンに勝つためには [サッカー]
バイエルンとかリヴァプール的な戦術を相手にした場合を想定すると。
戦術面だけを考えるならば、バルサはMSNの栄光を忘れるべきだ。
とりあえず、スアレス的なCFは不要。
そもそもクライフのトータルフットボールには(理念として)専門のCFは要らない。
バルサとはあまり関係ないが、ファンバステンですら、攻撃的MFと捉えることができる。
要はMラウドルッブ的な存在でいい。
その代わり両ウイングが、がっつりサイドに張って相手サイドバックを抑えておけばいい。
それだけでバルサの戦術は半分くらい成功しているし、今のバイエルンにも通用するだろう。
ウイングが相手SBを抑えた後に、こちらのSBが上がっていく。
この緊迫しながらもゆったりとした展開・・・これこそがトータルフットボールの醍醐味なんだが、なかなか試合で実現しない。
わかりやすく言うならば、相手サイドバックの裏を取るのではなく、前に出させないことが肝要だ。
キケ・セティエン [サッカー]
つい先ほど気づいたんだが、バイエルン戦でのキケ・セティエンの戦術は「バルサの哲学として」間違っていなかった。
フロントのせいで選手からの信頼がなくなって戦術が機能していなかったのが敗因だ。
徹底が足りなかったのは、スアレスとメッシがもっとワイドに張るべきだったこととだ。
そうすればビダルがトップ下にいる意味が生きる。
結果として言うならば、ここ数年続いていた「メッシ依存」プラス「スアレス依存」を払拭できなかっただけで、やろうとしていたことは間違っていなかったし、やれていればバイエルンなど・・・・・・というのは負け惜しみです。
とすれば前回書いたドブレ・ピボーテは、無しとしなければならない。
歴史を紐解けば、要するに今回のバイエルン戦に見られるようなバルセロナの凋落は、「ルイス・エンリケの現実的な戦略」に始まったといえる。
フロントがバルサの哲学を無視した強化の結果だから、ルイス・エンリケが諸悪の根源だと言うつもりはないが、前線の三人(の個人技)で勝てるサッカーは、選手が変われば通用しなくなってしまう。