バルセロナと4-4-2 [サッカー]
メッシとスアレスが守備をしない、あるいはさせない、ということが戦術の前提にあるとすれば、現実問題として4-4-2は仕方がない。
つまり、相手にボールを持たれているときは4人×2列で守り、攻撃の時には4-3-3に変化するというバルベルデのやり方は、一つの解答として優秀だったと思う。
バルセロナの話 [サッカー]
バルセロナFCがバイエルンに屈辱的な敗北をしたのは「会長の手腕」と「メッシ依存システム」という理由があるため仕方がないとしても、これで「改革」が求められていることが明白になった。
改革の政治的な側面を言うならば、要するに「会長」をどうするかということと、「メッシ」をどうするかということだ。
これは会長選が行われる2021年の3月までに、何らかの結果が出るだろう。
戦術的な側面では、ペップ時代の「5秒ルール」のような基本的な戦術の徹底が望まれている。
つまり、ポゼッションをベースに何を加味するか。
単純に言えば、インテンシティーとか縦への意識を加えればいいということになるが、所属選手の特徴を生かしながら、どうアレンジするかは「監督」の術にかかっている。
チャビが監督をやればいいという意見が選手からも出ているようだが、今の彼ではまだ無理だろう。
チャビにイニエスタのような人間性やブジョルのような強烈なリーダーシップがあるわけではない。
彼の戦術的意図がビッグクラブの選手に正しく浸透するようになるには、これから何年もかかると思われる。
ペップは選手時代から監督のようなものだったが、それはクライフも同様で、残念ながらチャビはそこまでではない。
つまり、5年後はともかく、今ならチャビよりもルイス・エンリケや、短期ということで可能ならFデブールやコクーのほうが適任だと思う。
ただし監督の話は会長選と密接になっているので、長期政権が保証されなければ(たぶん現会長のバルトメウは、バルサ内での改革の気運が強いため、負けるだろう)誰も手を上げないと思う。