文学は先行する [メモ]
メモ。
思うに、精神分析家が自分の立場から得られる唯一の利点は--この立場が自らの立場として結局精神分析家に認められているならばだが--芸術の分野では、芸術家は常に分析家に先んじており、精神分析家は芸術家が切り拓いてくれる道において心理学者になることはないのだということを、フロイトととともに思い起こすことだ。
(向井訳『デュラス賛』より)
わざわざ芸術を持ち出さなくても、臨床は理論に先行すると言えばいいだけのことなのに。
「文学を解読すること」は、いくらかの訓練的意味がある、と思うのは、オグデンを読んだからだろうか。
もちろん我田引水に過ぎないんだが、それが大切ということかも。
パターン
不条理的な文学・・・オレはピンターぐらいしか思い起こさないが・・・は、いくつかのパターン化によって読解を容易にする。
そのパターン化すること自体を間違えることが多いにしても、努力は必要だ。