カントとコギト その1
カントは「視霊者の夢」で、非科学的な事象を思考することを試みているが、そもそも西洋の歴史とはソクラテス以前からカントに至るまでずっと「非科学的なモノ」と対峙している。
あるときは悪霊として、あるときは神として、あるときはダイモーンとして、あるときは精霊として、 あるときは狂気として。
御札とコギト
個人的にはコギトはシニフィアンに代表されてしまった、という考えに馴染んでいるが、悪霊に貼る御札というなら、「無」を埋めようという無駄な努力としてのシニフィアン(あるいは文字)というべきか。