民主主義とは何か
Mガブリエルは、民主主義は二層だという。
一層目は、順法主義。
オレたちの欲望を、市民社会は、法律によって制御する。
家族的社会では暗黙の了解で制御するが、そのような曖昧な基準では、現代の複雑な欲望を制御できず、ナチス的政治体制を生む可能性がある。
二層目は、「自由」、「平等」、「連帯」の三点セットだ。
自由は、カントによる、超越論的構想力の挫折として表現されるんだが、現代社会では過度な法(超自我)と過度な快(享楽)によって表現されている。
平等は、「多元主義」によって意味を変えられている、そもそも多元的に分離することが平等ではない、というわけで、多元主義は差別主義を前提に持っている。
なので、オレたちは「連帯」しなければならない、というのがガブリエルの主張だ。
もはや「友愛」では足りない。
なぜオレたちは税金を払うのか、そこから考えてみるのが、いいかもしれない。