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インターネットで探す、イラつく


 インターネットでいろいろ探すんだが、オレの欲しい「文章」がなかなか見つからない。

 探し方が下手というのもあるが、オレの欲しい文は他の人が引用したくなる文章とは違うらしい。

 同じだと気持ち悪いからそれでもいいんだが。

 そういうわけでインターネットにはイラつくことが多い。







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精神の夜 [メモ]


 メモ。例によって「世界の闇夜」を引用した後の話。


 繰り返しになるが、この叙述の詩的な力に目をくらまされてはいけない。この叙述は文字通りに読まれるべきだ。まず注意すべきは、この「精神の夜」の中をほうぼう自由に浮かんでいる諸々の対象が、いかに引き裂かれた部分で、部分対象、その有機的な「全体」から引き剥がされた対象か、ということだ。--この叙述と、「悟性」の否定的な力についてのヘーゲルの叙述との間には、奇妙なエコーが響いてはいないだろうか。悟性の否定的な力は存在者(過程、特質)をその実質的な文脈から抽象し、それがあたかもそれ自身で存在しているかのように取り扱うことができる[とされる]。「周囲のものから引き剥がされた偶有的なものそのもの、[あるいは]他との関連に結びつけられその中でのみ現実にあるようなものが、それ自身の存在と分離した自由とを獲得するということ--このことが否定的なものの絶大な威力だ」(引用者註:これは『精神現象学』の序言、「否定的なものの滞留」の手前辺りの表現)。ゆえにそれはあたかも我々が、「世界の夜」のおぞましき光景の中にあって、自然状態にある「悟性」の力のような何物かと、原-精神という擬態をした精神と遭遇しているようなものだ。--これはおそらく、恐怖についてのもっとも正確な定義のひとつだ。[つまり恐怖と遭遇するのは]発展上の高次の段階がその低次の段階の中に、つまりその根拠/前提に自らを暴力的に刻み付けるときで、そこでこの高次の段階は他ならぬ化け物じみた乱雑さとして、秩序の崩壊として、自然の諸要素間の恐ろしく不自然な整合として現れてくる。

(『神話・狂気・哄笑』 訳P221-2)







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