外-在 [メモ]
メモ。当たり前すぎてつい忘れてしまうので、ここにメモしておく。
存在を否定されたものは、現実界に位置づけられる。こうして、例外によって普遍を構築し安定化させる男性の論理式には、言うことができないもの、書くことができないものが存在existerする--いや、現実界に外-在ex-sisterしている--と考えられるようになる。おそらくこのような考えのもとに、ラカンは「非-関係」や「女性なるもの」をも現実界に位置づけている。つまり、これらのシニフィアンはみな排除されている。この意味での排除は男性の論理式に関わるもので、当然、神経症にも精神病にもみられるものと考えられる。
(松本卓也 妄想 P342)