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父の二類型 [メモ]


 メモ。今は失われたエディプスの妄想。しかし、忘れてはならない。


 想像的父と現実的父の最も重大な違いは、前者が何らかの対象を奪う父で、後者が負債を与える父だという点にある。一方では、子どもは、剥奪において現れる想像的父のことを「母親からファルスを奪ったり、子供から母親を奪ったりする人物」として空想している。そのため、子供は想像的父と敵対関係に陥る。他方では、現実的父は現実の水準にはあまり存在せず、子供の想像的ファルスを去勢することによって子供に象徴的負債を負わせる父だ。そのため、子供と現実的父のあいだには敵対関係はない。父のこの二類型は、フロイトが「トーテムとタブー」で述べた、

(1)原父を殺す前の原始部族の状態(すべての女性を剥奪する原父に対する息子たちの憎悪)

と、

(2)原父を殺してしまったあとの原始部族の状態(原父を殺してしまったという罪責意識)

に対応していると考えてよい。後にみるように、神経症者の苦悩は、本来なら現実的父による「象徴的負債」として背負っていくべき私たちの存在論的条件(性関係のなさ)を、想像的父によって剥奪されたもの(ゆえに取り戻すことが可能なもの)だと誤って空想してしまうことにある。

(松本卓也 妄想 P191)


 事後的に過去を巧みに読み替え、新たなる視点を提示していくことが、20世紀後半以降から示され始めた、頭の良さだ。

 まさに大学的な言説だ。

 オレたちはその頭の良さに平伏しながら、感嘆しながら、しかし、これでよいのか、という問いを投げかけていくべきだろう。





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購読停止


 なるほど、ジョイスは無意識の購読停止を、ね。

 ははあ、なるほど。

 で、インターネットで、購読停止できるのですか?

 いえ、白痴なので wifi 環境については苦手です・・・。






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