カントのコペルニクス的転回に対するあれこれ その2
もう一つカントの「コペルニクス的転回」について言わなくてはならないのは、客観的な対象を否定しているのではないということだ。
そうではなく、「認識論的な先天的な対象意識」と「客観的な後天的な対象意識」は混然と(含蓄的絡み合いとして)同居している。
これは、カントを素直に読めばそうなるはずなんだが、どうもそうなっていないのは、教科書自体に問題があるのか、あるいは教え方に不具合があるのか、あるいは受験問題の書き方が不十分なのか・・・。
とはいえ、しつこいようだが、オレ自身はあまり気にしていない。
それは教育する側の問題ではなく、学習する個人が気づかなければならないことだからだ。