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うつ病九段
先崎学『うつ病九段--プロ棋士が将棋を失くした一年間』(文藝春秋社)読了。
「一年間」というのは正確ではないような気がするが、半年よりは長いので問題なし。
難しい思想書をじっくりと読んでいる最中だったが、スラスラと二度繰り返して読んだ。
うつ病はこころの病気ではなく脳の病気だ・・という主張がある。
あとは、うつ病は必ず治る・・・という見解が書かれている。
この主張のもとは著者の兄(精神科医)ということなんだが、現役の精神科医の発言だから説得力はある。
文章自体は著者独特の主観と客観のほどよいバランスで書かれた「人情話」で、非常にオモシロい。
オレたちは病気になるる
それは脳も同じだ。
だが、うつ病は内面的な病気なのでなかなか他人に理解されにくい。
なので、うつ病の様子とその回復経験が書かれた本は貴重だと思う。
しかも書いたのが、将棋のプロ棋士の心の襞(ひだ)を書かせたら世界一の先崎学だ。
オモシロくないわけがない。
※註 「世界一」という言葉は、将棋の棋士の大部分が日本人によって構成されている、という事実から導かれている。