ジローナのサッカー [サッカー]
少し前の試合だが、第29節ヘタフェ対ジローナをじっくり観た。
結果は1-0でヘタフェの勝ち、やっているサッカーの楽しさという点では、今季のジローナはメチャクチャオモシロイ。
確かに守備に穴がいくつかあるが、それはもう次の攻撃への布石みたいなところもあるので、ただ単にハイラインと選手の質で頑張るチャビ・バルサよりも、合理的な面がある。
選手に託されたタスクは、選手任せではなく、リスクも含めて事前に想定されて指示があるのだろう、多くの場面で選手に迷いがない。
今のサッカーは、守備時は4バックで攻撃時は3-2-5(2-3-5)のような可変が多く、その可変時のアレンジに監督のセンスがでるが、ミチェルはいろいろな工夫のパターンを持っている。
守備時の4バックか3バックかの選択は、レシャックによると相手が1トップか2トップの対応の違いで、それをどのように実行するか・・・つまり、相手の戦術に応じて「いつ、どの場所で人数を多くするか」というのを、状況に応じて複数の手段で実現するのが、監督の腕の見せ所というわけだ。
もちろん、配置された選手の質がたまたま戦術と噛み合っているだけというところもあるが、それでもジローナクラスのクラブでこのサッカーができるのは、素晴らしい。