入門書や解説書 続き
原文には原著者というフィルターがかけられている。
訳文には訳者のフィルターがかけられている。
解説書には解説者のフィルターがかけられている。
入門書には、入門書の著者のフィルターがかけられている。
原文のフィルターは当然として、訳者のフィルターはたいていの場合許容範囲内だが、あと二つのフィルターは有害とさえ言える。
なぜなら思想を学ぶ際には、原著者や訳者のフィルターと自分のフィルターとの違いを比較することが理解への道となるからだ。
・・・とはいえ、前回最後に書いたように、そんなことはどうでもいい、どんな学習でも数十年飽きることなく続けることができれば誰も文句を言わなくなる。