学位論文
1932年に書かれた学位論文を読み始める。
『人格との関係からみたパラノイア性精神病』として翻訳が出ている(1987年朝日出版社)こと自体、恐ろしい、この国の翻訳の基準はいったいどうなっているのだ。
のちに展開されるエッセンスや構造が随所に展開されているので、これはこれでオモシロいし、ジジェクの博士論文と同様に、青さと複雑さがある。
そういえばヘーゲルの『精神現象学』も、37歳で自分の思想を売り出すために書かれたもので、その構成から内容を含めて青さと複雑さでいっぱいだ。
このような青さと複雑さに溢れた本を読み続けることに、どういう意味があるのかよく分からないが、これからもダラダラと読むことになるだろう。