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饗宴の語りの構造


 饗宴の様子を経験し、最初に語ったのはアリストデモス

 それを聞いて、その全体像を(書物「饗宴」のなかで)語ったのはアポロドロス。

 それを最終的に書いた(広く一般に語った)のはプラトン。

 饗宴では、神エロスの賛辞を順番に語ることになったが、その中で、何番目かにソクラテスは語った。

 ただ、彼は、ディオティマの言説を通して、という設定により、語った。

 プラトンは何かを隠蔽しようとして、このような複雑な構造とした。

 それとは別に、プラトンの意図とは別の隠蔽もあった。

 結果として、そのふたつの隠蔽は、同じものを目指していた。






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