精神分析
精神分析はその「個人-集団という概念的混乱」を避けるために、分析家と被分析者の二項関係を前面に出す。
ただし、精神分析も同様に「意味」や「理由」を求めることから、及び、言語を重視することから、その混乱から抜け出るわけではない。
行動主義心理学の難しいところ
それはもちろん言語をどう捉えるか。
言語を発話することを「行動」として考えると、その言語の成り立ちの特殊性(ある意味「全体性」)が、「個人-集団」という概念的混乱を生じさせる危険がある。
さらには意識・認知・内観を言語的なものの一種と考えた場合、それらを「行動」として捉えるか、別のものとして捉えるか、という概念的区別の難しさもある。