SSブログ

否定神学


 否定神学は否定神学ではない。

 デリダ的な否定神学は、東浩紀のデビュー作を読んで思い起こされるような否定神学とは違う。

 それは、『名を救う』を読めばわかるはずなんだが、オレ自身がまだそこまでに至っていない。

 とはいえ、「否定の道」「否定的な道」と訳されるあれやこれやが、否定神学との親和性が高いことが、彼自身によって記されている。

 それは永遠の抽象性というか、どこにも所属しないような、どのような位置づけも拒否するような、どのような解釈からも免れるようなモノに類似し、同時に依拠している。

 「存在の彼方にある極端な存在」というようなイメージは、否定神学のイメージとは違う、という読み方が可能ならば、否定神学は否定神学ではない。






nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント