観念論と実在論 その2
もともと中世では実在論(普遍実在論)に対するのは唯名論ということになっている。
普遍実在論というのは、先に概念が普遍にあって、個物はその乗り物(概念が具体的に実現化したもの)だ・・・というようなイメージ。
それに対抗した唯名論は、普遍的な概念は名前(言葉)にすぎず、存在しているものはそれぞれが個別に存在していることだけがすべてだ、と考えた。
見方によっては、≪観念→実在≫と≪観念⇔実在≫の対立と解釈できる。
そしてカント以降、観念論に対比された実在論は普遍実在論ではない・・・というような話になっていき、実在論は「素朴実在論」というような表現によるものが主流となる。
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