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借金大国日本その4


 古い話だが、2001年の貿易黒字が6.6兆円でその内、自動車産業が6.4兆円。だから貿易黒字の97%は自動車産業の貢献だ、という話・・・・・・には笑うしかない。分母が、ゼロやマイナスになりうる数値に対し、「シェア」を論ずるのはナンセンス・・・というだけのことだ。

 というわけで、貿易黒字は日本にとってメリットもデメリットもない。そもそも貿易黒字に意味があるのは、「戦争などで国力ダウン→為替ダウン→国力回復+貿易黒字→経済復興」という歴史的構図だけだ。いわゆる「先進国」にはあまり意味がない。

 国際収支統計のうち、貿易収支だけがGDPに加算されているので、そういう話になっているものと推測される。

 で、だからどういう方向に進めばいいのか、は人によって考え方が違うようだ。

 空洞化の議論に関して言うと、日本の人口は移民を受け入れなければこれから減っていく。ということはGDPは減っていく。なので、多少の空洞化は自然現象となる。ただし1人当たりのGDP(+投資収益+投資収支)は維持していくべきだと思う。

 これは余談だが・・・、アベさんが言っている中でおかしいと思ったのは、経団連に「企業は給料を上げてください」と要請したこと。企業収益が上がって、目先の設備投資が終われば、賃金を上げるに決まっているのに、そんなことを要請するのは間違っている。そもそも1人当たりのGDP(+投資収益+投資収支)が上昇しないと、日本国民全体の給料は上がらない。

 もちろんそんなことはアベさんだってわかっていながら、政策上言わなければ・・・ってことなんだろうけど。

 ・・・個人的には「モノづくりニッポンのノウハウを投資に生かす」ことしか生きる道がないように思う。いつまでも「モノづくりニッポン」で生産にこだわってしまうと、それこそ競争力に敗れて空洞化の要因にならないかと心配してしまうが、それは杞憂というものか。ガンバレ、ニッポン。





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