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心の闇


 最近話題にならなくなったが、あえて蒸し返しておこう。15歳女子の殺人事件、心理がわからないので皆困っている。

 10年前のNEVADA事件の際も同様に困っていて、結局最後は「アスペルガー症候群」ということで収まった。何の解決にもなってないのに。

 快楽殺人ではない殺人の動機とは何か、についての知見がない。わからないので困っている、という状況は興味深い。みんな家族のストーリー等をいろいろ推測し当てはめ、収まるところを探している。あるいは精神科医と称する人々が根拠のないことをしゃべり倒している。

 しかし、心の闇というのは闇でしかない。個人的見解では、ありがちな性的快楽を伴う殺害、解体というよりは宗教的儀式の恍惚感に近いモノがあったのかと。ただそれが完成された宗教的枠組みの中になく、行動レベルでは単なる「学習の一環」として実行されてしまったと推測している。うまく説明できていないが、一般に「共感」や「納得」されるような心理ではない。

 オレたちが考えなければならないのは過去ではなく、未来だ。とくに快楽殺人ではない少年犯罪の場合は、殺人の原因ではなく、殺人のその後が大切だと思う。





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