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拒絶とは何か


 最近気づいたこと。

 精神分析において拒絶(Versagung)とは何か、についてわかっているつもりだったんだが、わかっていなかったことに、最近気づいた。

 文献が教えるところによると、条約の破棄の「破棄」を示してたり、逆に「約束」そのものを示していたり、さらには「贈与の拒絶」を示していたり、あるいは「頓挫」や「不首尾」と日本語に訳されたり、やや多方面に展開しているため、扱いにくい概念と感じていた。

 それでも、「拒絶」は養育者サイドからの拒絶ではないかと漠然と考えていたりした。

 言い換えると、その拒絶を受けた側(主体)が「フラストレーション」を感じる図式だという理解をしていた。

 だが、それは違ったようだ。

 50年代のセミネールでさえ、こういうトリッキーな叙述で書かれていることに、改めて気づいてしまった。

 気づくのが遅いというか頭が悪いというか、要するにオレの頭には欠陥があるというかなんというか。





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