認識論的断絶
認識論的断絶というのは、そこから先に革命的な何かが起こった(あるいは将来起こる)ということを前提とした期待の表れを示したものだ。
なので、革命的な何かが起こらない、ということを同時に思考することができる(ということを理解できない人びとがいたりする)。
オレたちが思考の動因としているのは、ほぼ経験則だろう。
たぶん、それも、思考の進度として成功した経験則だと思う。
革命的な何かが起こった思考に酔いながら、同時に、何も起こらないことを想定するのを忘れないのは、大事なことだと思う。
それもまた、(何も起こらなかったという)経験則だから。
なぜそれを忘れてしまうのかといえば、ビジネスでは成功や失敗は糧になるが、何も起こらなかったという経験則は忘れてもよいとされているからだ。
認識論的断絶は、思考を進めるエネルギー源となるが、しかし、それだけでは片手落ちになるという認識を、オレは大事だと思っている。
断絶があると考えたほうが、思考を展開しやすい、というだけのことだろう。