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父親イマーゴ


 父親イマーゴの衰退がもたらしたのは、その症状の表現方法の変化だ。

 決して、病そのものではない。

 病そのものを考えれば、おそらく(現実の)父親の果たしている役割は小さい(想像上の父親も同様、では、象徴的な父親はどうだろうか)。

 しかし父親イマーゴの衰退は、主体への言葉の関わりが小さいことを示しているのではなく、むしろその関わりしかないことを示している。

 家父長制度が女性性を隠蔽しているのは、その影響力が大きいことを無意識的に知っているからだ。

 オレたちはつねにその両面性を抱えながら生きている。

 単純に言うと、どちらが表でどちらが裏かということは、無意識には関係ない。

 つまり、そもそも父親イマーゴは単なるハッタリにすぎないことを、オレたちの無意識はすでに(20世紀初頭辺りから)知っている、ということになる。






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