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超システムの例 [メモ]


 メモ。

 超システムの例としては、受精卵からの個体の発生がある。そのいくつかの段階は明らかに、確率論的に決定され、さらに作り出された場に適応し、変容しつつある自己に言及することによって先に進む自己組織化の過程だ。

 脳神経系は、超システムの最右翼に属しているだろう。個性や思考様式の成立は、刻印(インプリンティング)と言うより、可塑的な形成過程が積み重なって「自己」を新たに編成しなおすわけなので、超システムの成立過程と捉えることができる。免疫反応で使われる用語、例えば免疫学的記憶、寛容、麻痺、片寄り、個体差、あるいは系統差などが、精神神経学的用語に酷似しているのは、免疫系の挙動が、脳神経系のそれと対比しうるためだ。

(『意味論』P105)





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