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驚嘆 [メモ]


 メモ。

 そこに抗原という異物が侵入すると、それに対応するクローンが刺激され、増殖が起こる。クローンはさまざまなインターロイキンを作り出し、多種類の細胞が刺激される。キラーT細胞が刺激されれば、「非自己」化した「自己」の細胞を殺す。NK細胞(ナチュラルキラー細胞)と呼ばれる特異性のにぶい細胞も参加する。やがてB細胞は抗体の合成を始める。サプレッサーT細胞が始動すれば反応は収束する。この経験は記録され、免疫細胞系は新しい平衡状態を獲得する。

 この一連の免疫反応が成立するためには、まず造血幹細胞からT細胞、B細胞、マクロファージなどさまざまな細胞への分化が正確に起こっていなければならない。

 ・・・

 そうした多様な細胞群が、インターロイキンの生産と需要を介して、感染など「非自己」の侵入に対しては、合目的的なまとまった反応を起こす。反応は、一般に必ず収束し、記憶を残す。このシステムの成立を規定しているのは何だろうか。

(『意味論』P102)






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