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免疫系の寛容性 [メモ]


 メモ。

 ところが、免疫の世界では、単に異物を攻撃するだけではなく、一定の条件下において、自己の中に入ってきた非自己に対し寛容の態度を示すことがある。

 免疫が寛容に振る舞う条件とは、第一に生まれた時に抗原が入ったもの、第二に抗原が微量か、逆に大量の時、第三に抗原が口から入った時の三つだ。一般に抗原が人間の中に入って来た時、この抗原に対抗するために抗体が作られて反応すると考えられている。

 この「免疫における寛容」のメカニズムについては、現代医学でも、明確に解明されているわけではない。とにかく、人間の生命維持装置としての免疫反応が、寛容になって、異物に対して、攻撃をせずに受け入れるように振る舞うことだ。人間の無意識の下で、妙に人間的なやり取りが、生命現象として起こっている。

 生命としての人間の歴史は、さまざまな病気を引きおこす抗原(異物)との闘いの歴史だ。ある時には、中世のペスト(黒死病)や最近のエイズ(後天性免疫不全症候群)のように、人類を絶滅しかねないこともあった。その度に、人間が持つ免疫機能は、長い歳月をかけて、その異物と折り合いをつけるような寛容性を発揮し、異物と共存する道を選択してきた。

(http://www.st.rim.or.jp/~success/tadatomio03.html)








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