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イデオロギーの崇高な対象


 崇高な・・・というのは(俗語的に)「ひどい」という意味もある。

 というわけで、ジジェクの代表作は「イデ崇」と言われている。

 前にも書いたが、ミレールの師を短絡的にザックリ4期に分けると、現象学的(パロール)、構造主義的(シニフィアン)、残余的(シニフィアンの欠如)、そして自閉症的(ララング)となる。

 それに合わせて考えると、「イデ崇」は第3期から第2期へと移行しつつ、第1期を否定的に随所に交えるという書き方になっている。

 なぜこういう構造になっているかというと、その前段として書かれた「もっとも崇高なヒステリー者」が、第1期から第3期まで比較的わかりやすく整理されていたからだろう。

 明晰だがドカドカとロジカルジャンプを続けていきながら、ポップカルチャーのエピソードをガンガン重ねて読者を煙に巻くというジジェクの方法論は、最初から・・・つまり「イデ崇」から確立されていた・・・という意味では、「ヒステリー者」の価値が上がるのかも。





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