ヘイトスピーチの原理的構造
ヘイトスピーチに対して、オレはまったく興味ないんだが、その基本的・・・原理的構造は、「オレは知っているが、お前たちは知らない、だからお前たちは間違っている、そしてオレはつねに正義の側にいる」となっている。
これは、当初他者のいる位置に設定していたはずの「知っていると想定された主体」を自らの場所に移動させるという、典型的な倒錯的構造のなせる技なんだが、もちろん当人にその自覚はない。
この倒錯的構造に陥らないためには、「オレは白痴だ」という「ミレールの師」的な自覚が必要となる。
「白痴」の話は何となくソクラテスの「無知の知」と似たようなところがあるけど、否定神学と脱構築の違いが何かを知っているなら、混乱しないだろう。
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