現象は、非自存的存在 [メモ]
メモ。
現象は存在をもつ否定的なものだが、他のもののうちに、すなわちそれの否定のうちに存在を持つにすぎない。それは非自立性で、それ自身において止揚されており、虚しいものだ。したがって、それは、自己のうちに還帰する否定的なもの、それ自身において非自立的なものとしての非自立的なものだ。否定的なもの自身とは別のものだ。それは否定的なものの自己に対する規定性か、あるいは否定的なものに対する否定性だ。だが、否定的なものにいする否定とは、自己にのみ関係する否定性、規定性自身を絶対的に止揚することだ。
(ヘーゲル『論理の学』より。『神話・狂気・哄笑』訳P77)
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