生き延びるためのヴィトゲンシュタイン
何かというとすぐヴィトゲンシュタインを参照したがるのがオレの悪いクセだ。ヴィトゲンシュタインは1階から2階へ上がって、そして下がってきた思想家だ。非常に慎重に上がったり下がったりするのでいったい何をやっているのか、一見よくわからない。
それはともかく、言葉は今ここでどのように使われているのか、ということを基にルールが設定されている、と彼は考えた。他に説明のしようがなかったと推測される。
ところが基地外=非理性的な発想ではまずルールがあってしかるべきだろう、となる。とはいえ、そのルールはどこから来たのかというと、今ここで使われていると想定されるルールに基づいている、と考える。
というわけで、結果的にはヴィトゲンシュタインと基地外=非理性は同じ結論を導く。違うのは前者が論理的確信で、後者が憶測ということくらいか。
後者は新しいルールを作るのは簡単だと考える。もちろん最初は狭い範囲でしか適用されないが、うまくいけば広い範囲でもその新しいルールが適用される可能性がある。それはそのルールがオモシロいか否かによって違っている。
実はそれをできるかどうか、が長生きの秘訣だったりする。
コメント 0