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非ラカン的主体について [無意味的会話術]


M「やっほー、監督元気」
監「いやまー普通に」
M「ラカンとか書き始めたわね」
監「昔はよく書いてたけど、今はそれほどでもないな」
M「ええと、なんだっけ。誰だ誰だとか」
監「『デリダは誰だ』だよ」
M「あーそれそれ」
監「現代思想は説明するのがメンドクサイからなあ」
M「だったら書かなきゃいいのに」
監「なんとなく書いておきたくなるんだよなあ。この心理、なんだろうな」
M「なんなの」
監「要は、あいつらって半分意地悪で難しく書いてるところがあるわけ」
M「なんでそんなことするのよ」
監「通常のわかりやすい書き方では、正しく表現できないというのが建前だろうな」
M「なんなのよ、それ」
監「つまり、暗号や、精神分析の患者の言説のように解読されることを前提として書いている、と」
M「そんなことして誰が得するの」
監「書いた人だろ。だからその挑発にオレはつい乗ってしまうというか」
M「つまり監督はアホってことね」
監「まーそういうことか」
M「ふーん。そういや、フィンクが『ラカン的主体について』とかいう本を書いたとか」
監「なな、なんと、その話をしようってのか」
M「すいませーん、無理でーす。えへへ」
監「いやまーラカン的主体って難しいんだよな」
M「どこが」
監「自分じゃない主体がたくさんあるから」
M「自分じゃない主体ってなによ」
監「例えばラカンの言う他者ってのは、無意識にいる自分の中にある誰かの話なんだよ」
M「自分の中にある誰かって誰よ」
監「ぐははははは。たしかにわかりにくいよな」
M「自分の中に他人がいるみたいで、なんだか気持ち悪いわね」
監「言い間違いをしたり、わけのわからない夢を見るってことは、自分のせいじゃないだろ」
M「んー。そうかも」
監「それを、無意識とか他者とか呼ぶわけよ」
M「んー、なんだか騙されたみたいだけど」
監「要するに自分の中に自身でコントロールできない部分があるってことなんだよな」
M「そりゃそうだけど・・・性欲とかのことかな」
監「おまえ、そりゃレディの発言としては相当アレだぜ」
M「あ・・・。忘れてください。」
監「でも、フロイト的にはそれで正解」
M「あっそうなの」
監「まーしかし精神分析の主体って基盤が弱いよね」
M「基盤って・・・黄ばんでるの」
監「黄ばんでるな、きっと」
M「じゃあ気張らないと」
監「うーむシニフィアンの連鎖っちゃーそうなんだけど」
M「なによ」
監「ダジャレの世界だな」
M「たしかに監督の得意ジャンルだね」
監「ラカン的主体は非ラカン的主体へと回帰しないとダメなんだ」
M「なな。いったい何を言っているの」
監「なおかつ非ラカン的主体はラカン的主体とは無関係なんだよ」
M「頭痛くて死にそうだわ」
監「まー自分で言っていて、わけがわからんから」
M「・・・それで『ラカン、わからん』というわけね」
監「おおおおお、素晴らしい。ワンパターンだけど、それがオチだよ」
M「やったあっ」




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