メモ [メモ]
「パロール(音声言語)が理解可能で、それがすべての結果を生むためには、ラング(言語)が必要だ。しかし、ラングが設定されるためにはパロールが必要だ。歴史的にいえば、パロールの事象のほうがつねに先行している」(ソシュール『言語学原論』より)
→(1)パロールの歴史的先行性 (2)循環=「差延」的契機
「フレーゲは『われわれに対する対象の与えられ方』をSinnと呼び、『表象される対象そのもの』を Bedeutung と呼んで、たとえば『宵の明星』と『明けの明星』は Sinn を異にするが、Bedeutung は同じだとしている。したがってフレーゲのいう Sinn はフッサールのいう Bedeutung に、そして Bedeutung は Gegenstand に相当すると言える」(フッサール『論理学研究』2、立松弘孝訳註より)
→要注意
(参考)
「デリダは Sinn にはもっぱら sens(意味)の訳語をあて、Bedeutung にはドイツ語の原語をそのまま使うことを提案している。」(デリダ『声と現象』林好雄の訳註)
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