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ナルシシズム その3


 ミレールの師の初期のセミネールでは、その二択のもととなる、フロイトの示したふたつの領野について語っている。

 ひとつは、経済論的な礎となるような領野。

 もうひとつは、弁証法的な礎となるような領野。

 「父の名」と呼ばれる審級の影響度が、時代によって変わっていったとしても、たぶんミレールの師の晩期と呼ばれる時期まで、そのどちらも大切にされていたものと推察される。

 なぜならば、そのどちらも「性関係(ラポール)はない」の根元的な論拠となるからだ。




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