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彼を読むとき


 オレたちが彼(作家)を読むとき、そこには宇宙のすべてがあり、そして、同時にそれは私事として語られる。

 それは無意味だが、だからゆえに意味の豊かな源泉だ。

 それは世界のすべてを示してるが、だからゆえに、無だ。

 時に生成を語り、時に絶望を語り、そして老いて死にゆくことを語る。

 円環的構造と、その破綻を語る。

 おそらくカフカを語るよりは、言葉は豊穣だが、意味は少ないだろう。

 意味を殺戮していくか、無限に産み出すかの違いかもしれない。




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