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強調点の変化


 単なる一つの切り口。

 ミレールの師の初期は、シニフィアンというか、ファルスがうまく機能するように分析で操作すれば、治癒に近づくと考えていた(ドルトの療法を参照)。

 次には、シニフィアンというか、ファルスがうまく機能しないことが原理的にありえるので、その「機能しなさ」に対する主体の反応(幻想、妄想、その他)によって、症状と療法が変化すると考えていた。

 さらには、症状そのものが療法と密接に関係していて、症状が実はそれ以上症状を重くしないような工夫がなされている(そして、それは時には失敗する)ことが強調された。

 最後まで捨てられなかったのは「性関係は無い」と「ひとつの想像界と、ひとつの象徴界と、ひとつの現実界は在る」で、それらはヘーゲルの「否定的なもののもとへの滞留」と密接な関係をもっている。





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