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ペトラルカ


 ひさびさにペトラルカでも読もうかと思い、本棚に手を伸ばす。

 が、その前に読むべきものがあるだろう、と伸ばした手を引っ込め、しばし熟考し、キケロの『神々の本性について』を読むことにした。

 紀元前のラテン語の著作を、21世紀の日本人がどうやって読むのか、という最大の難関が待ち構えているんだが、今の時代には既に翻訳という素晴らしい技術があるわけで、知識が不足しているうえに知能指数の低いオレたちはその恩恵を被らないと生きていけない・・・翻訳の世界に感謝しよう。

 例によって結果的に積読になるのは避けられないんだが、実はその読み方を読む前から決めてある・・・つまり反転して読もうというわけだ。

 ストア派だろうがエピクロス派だろうが新アカデメイア派だろうが、神々や自然等について考えることは、その当時の物理学とか天文学の知識を前提にしているとしても、それらを裏返して考えることがオレたちにとっては重要な思考の成果となる。

 また、同じ成果に至るのかもしれないが、ローマ帝国的な文化を暗黒文化と呼んでしまうような文化史を是とするなら、カトリック的な発想を非とするわけで、その発想をキケロから引っ張ってくるというのも、それはそれで得るものがあるだろう。




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