ローラ
ロル・Vの物語は、現代的な倫理の問題を含んでいる。
正直に言えば、オレたちはいまだに、エローメノスについて、一般化できるような構造を見いだしていない。
なぜか。
構造がないからだ。
そういうわけでロル・Vの物語は難解だと思われている。
デュラスの筆によりはじめて、オレたちは、なんとなくその本質をとらえそこないながらも、一部を把握できるようになった。
つまり、シーニュと同じ「構造の無さ」をそこに見いだせれば、現段階では今後に期待するというし意味で、まあまあかな、と思う。
デュラスの卓越した文学的センスによって、そこに構造ではなく、ある種のパターンを提示した、・・・それが重要だ。
2023-06-14 06:00
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