SSブログ

ローラ


 ロル・Vの物語は、現代的な倫理の問題を含んでいる。

 正直に言えば、オレたちはいまだに、エローメノスについて、一般化できるような構造を見いだしていない。

 なぜか。

 構造がないからだ。

 そういうわけでロル・Vの物語は難解だと思われている。

 デュラスの筆によりはじめて、オレたちは、なんとなくその本質をとらえそこないながらも、一部を把握できるようになった。

 つまり、シーニュと同じ「構造の無さ」をそこに見いだせれば、現段階では今後に期待するというし意味で、まあまあかな、と思う。

 デュラスの卓越した文学的センスによって、そこに構造ではなく、ある種のパターンを提示した、・・・それが重要だ。





nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント