去勢において「持っていないものをうしなう」という認識があったが、S10では「欠如の欠如」という考えかたへと変更(一般化)される。
母がつねに現前しつづけると「想像的ファルスという欠如が欠如する」ということになり、子供時代の空想やのちの欲望の展開に問題(不安)が生じる原因となる。
これはシニフィアンの欠如としてのシニフィアンを考える際の、第二の手がかりだ。
一応書いておくと、他者の欠如と想像的ファルスの欠如を重ねあわせることで「分離」が達成されるんだが、くわしくはいろいろな本に書いてあるはず。
またこの考えかたの基本は「ファンタスム」にある。
コメント 0