結婚間近の男 [メモ]
メモ。
結婚間近の男がいた。
彼は、相手の女性の、片一方の足が短く、少しその足を引きずっているのが不満だった。
結婚仲介をしてくれた会社の担当は言った。
「あなたは間違っています。健康で五体満足な女性と結婚したと考えてごらんなさい。どういうことになりますか。あなたは彼女が転びはしないか、足を折りはしないか、そして生涯足を引きずることになりはしないか、一日たりとも安心できません。そして精神的苦痛やら憤懣やら医者への支払いまで! ところが、彼女ならそんなことにはなりません。なにしろ、ことはもう済んでしまっているんですから」
(「機知」フロイト著作集4 P283 少し現代風へと改訳)
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