カントの狂気 [メモ]
メモ。
カント以前の世界において、人間は単に動物的な欲や神的な狂気という過剰と戦う人間、理性的存在者だったのに対して、カントとドイツ観念論以降、戦いが挑まれるべき過剰はまったくもって内在的なものになり、主体性そのものの核心をなすものになった(だからこそ、自身を取り囲む闇と戦う「理性の光」という啓蒙主義的な概念とは対照的に、ドイツ観念論では主体性の核心を表すメタファーが「夜」や「世界の夜」となった)。
(『神話・狂気・哄笑』 訳P305)
いつものジジェクの強引な我田引水なんだが、オモシロいからこれでいい。
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