言葉の過不足 その2
ここでよく考えてみよう。
男性は女性的にふるまうことができるが、せいぜいそこまでしかできない。
女性は、男性を装うことによって、男性が女性のふりをすることを装うことができる。
つまり、女性は女性の振りをすることができる。
ジジェクが狙っているのは、そこにある。
真理を多重に捻って隠す。
それはしかし、将来の効果的な暴露を延期しているにすぎない。
そして暴露には認識論的断絶が必要だ。
それこそが、ジジェクが革命を、つまりコミュニズム(そのものではないとしても)を必要としている理由だ。
ということは、オレにとっては行動としての認識論的断絶があればいい。
そもそも、真理は自らを捻っているとしか言いようがないときがある。
そういうわけでオレは、ジジェクからコミュニズムを外すことを可能だと考えている。
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