言葉の過不足 その1
ラカンは「真理を語るには言葉が不足している」(『テレヴィジオン』)と述べた。
一方、ジジェクは、彼の著作において、過剰な言葉により真理を覆い隠す、という作業を経て、その真理は欠如でしかないことを示す、つまり、ジジェクの戦略はまるで「幻想を横断する」ような構造を持っている。
どちらも戦略的には失敗しているが、少なからず追随者を生んでいる点では成功しているとも言える。
覆い隠すことは、つまり変形の抑圧のようなもので、絵画に例えれば、カーテンやベールを描いているようなものだ。
過剰な言葉は抑圧を見えにくくする。
さらに、捻じれたロジックによって、真理を隠しているように振舞う。
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