カントの受け身の暴力 [メモ]
メモ。
われわれにとっての問題とは、主体のあり方の根拠になっている身振りをどのように想定すべきかということで、これは「受け身の暴力」、すなわち(想像力=構成力にはまだいたらない)抽象化という否定の行為で、「世界の闇夜」へと自己に引きこもることを意味する。この「抽象化」というのは、存在論的なジンテーゼによって、現実を構成する超越論的想像力=構成力によって隠蔽された深淵のことだ。--そのようなのとして、超越論的「自発性」が不可思議にも現れる瞬間が「抽象化」だ。
(厄介 上 訳P104)
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